パパママ、育児お疲れ様です!
おうちでの声かけ働きかけを通して、お子さんにしれっと算数のコツを掴んでもらっちゃおうシリーズ第16弾。
今回は、絶対にマスターしておきたい小3の1学期のわり算について、おうちで楽しく復習練習しちゃう方法をお届けします!
特に夏休みは学校の授業がない分、時間にも余裕があると思うので、ぴったりです!
2学期になる前にぜひ試してみてくださいね!
一見ラクそうな今回のわり算がポイント!ホントに大丈夫?
わり算?
それだったら、うちの子1学期の内容まあまあできてたみたいだから大丈夫かな~
と思ったパパママ!
ちょっとまってください。
わり算って、小4の筆算になると
苦手~!!!!!!嫌!!!
となるお子さんが多いんです。
その理由の1つが、あまりのあるわり算の商をたてる(答えをみつける)のが大変だから。
さらに、わり算の筆算は
答えの検討をつけて
↓
かけて
↓
もしかして修正して
↓
かけなおして
↓
ひいて
↓
おろして………
と、手順がたくさん!
そこで、1つ1つの作業を楽に行えるように、まずはあまりのないわり算をわける場面のイメージをもった上で、ある程度の速さでできることが大切なんです。
ピアノでも、ダンスでも、複雑なことをしようと思ったらまずは左手だけ、とか、足のステップだけ、とか、とりあえずは一部だけについて呼吸するかのように自然にできるようになると、別のところに意識が待てて習得しやすくなりますよね。
わり算も同じです。まずは(整数の範囲で)わりきれるわり算について、わる数とわられる数をみたら答えがすぐに頭に浮かぶくらいに練習したいところです!
特に九九を音だけで覚えている場合は要注意!!
2年生の時にたくさん練習したであろう、九九。
言わずもがなこの九九がわり算に絡んできます。
一生懸命練習しすぎて、九九を速く唱えることばかりに気を取られて、音だけで覚えてしまっていませんか?
「しちにじゅうし」のじゅうしは、「じゅうし」じゃなくて頭の中で「14」になってますか?
しちには「しちに」じゃなくて
●●●●●●●
●●●●●●●
というイメージや意味の理解、できてますか?
もし危ういなら……ここがチャンスです。
かけ算九九もわり算も、この夏休みのうちに定着させちゃいましょう!
……
……
……
とはいえ……
練習しようと言って、素直に練習するなら苦労しないんだよな。
計算練習って、スポーツでいうところの走り込みみたいに、超基礎で大事だけど地味で大変であんまり楽しくないんですよね。わかります。
だから日常の中でしれっと強くなるように働きかけていこう!というお話は、こちらの第13弾の記事で紹介させていただきました。
が!
- そんなに悠長にはしていられないかも。
- できてはいるけどスピードが足りないかも。
- もうちょっと親子で頑張ってみる!
という方のために
今日は教室で使っている教材と親子で遊べるゲームをそれぞれご紹介したいと思います!
いたチョコわけわけ
「÷」の記号は出てこない、パズルみたいなわり算練習のプリントです。
(なので、小2以下のお子さんも使えます)
わり算練習の際、「わける」という行為を具体的なモノでやれたらいいけど、いちいちブロックでやるのは数えるのが大変だし…ということで、イラストで数を把握できるようにしています。量がみえるから、同じ数ずつわけたこともイメージしやすいですよ!
プリント内の例で示した通り、板チョコを同じマスの数ずつになるようにわけるため、線をひくのと何マスずつになったかを答えるのですが、何マスをいくつにわけるかは、問題によって違います。
線のひき方にはルールがあって、まっすぐチョコを割るイメージで。
レベル1~3まであわせて全部で20枚あるのですが、教室ではこんな風に使っています↓
使いかたその1:レベル1をゆっくりしっかり
わり算が苦手。もしくはまだわり算を習っていない子には「どうやったらわけられるか考えてみてね」といってじっくり取り組んでもらいます。このあいだに「等しくわける」がどういうことなのかを掴んでいきましょう。
使いかたその2:レベル1をカード状にして、タイムトライアル
もうわり算を習っていると、「チョコの線を引くより先にわり算で答え分かるし!」というような発言がでてきます。
その場合は、プリントを線に沿って切ってカードにし、順番をシャッフルしてタイムを計測!
前回よりも速くなることをめざします。
1人でやる場合は全部のカードはちょっと多いので「上から20枚」などと決めてください。
使いかたその3:チョコレートの線は引かなくてもOKにしてタイムトライアル
タイムがだいたい落ち着きそうになってきたら、チョコレートの線は引かなくていいよ、それで時間短縮できるならどうぞ。といってタイムUPをめざします。
優しいようにみえて、数字だけに注目してわり算をする練習をさせるという目的があります(笑)
使いかたその4:レベル2も混ぜてタイムトライアル
レベル1は九九までの範囲で出題していますが、レベル2では15までの数も登場します。
(10~15のかけ算は3年1学期の範囲を超えていますが、考え方は同じなので大丈夫!)
小学生クラスでは、よくこの全64枚のカードを数人で全部解くタイムを計っています。
グループ協力型のタイムトライアルだと、「ちょっと困ったら他の人にカードまわしていいよ」という抜け道をつくれるし、タイムを人と比べることもありません。
また、そのうちに「最初に5枚ずつ配ったカードはノルマね」といって、苦手なものをしれっとやらせることもできます。
おうちでも、きょうだいやパパママ一緒にわいわいやるのがいいかもですね!
使いかたその5:慣れたらレベル3!
あんまり慣れると、速くクリアしたいがあまり「どうせこの縦の数数えれば答えやろ。」みたいな発想になる子がでてきます。
そんな時はレベル3へ。
なんと、チョコレートのマスの数と動物が指定するマスの数が違うというひっかけ問題です。
もちろんただのいじわるではなくて、「あ、これはあまりが出るな!」という感覚をつかむためのきっかけ問題だったりします。
おまけ:あまりを書く
特に解答欄は設けていませんが、レベル3の動物の吹き出しにあるマスの数は必ずチョコレートのマスの数より大きいので、チョコレートを書き足して分ければあまりも求められます。
慣れてくればチョコレートを書き足さなくてもわかるので、パターンは少ないですが、あまりのあるわり算の練習になりますよ。
わり算練習プリント『いたチョコわけわけ』ダウンロード
ここまで紹介したわり算練習プリント『いたチョコわけわけ』は、以下からダウンロードできるので、是非やってみてくださいね!
わり算練習プリント『いたチョコわけわけ』レベル1_PDF
わり算練習プリント『いたチョコわけわけ』レベル2_PDF
わり算練習プリント『いたチョコわけわけ』レベル3_PDF
わり算練習プリント『いたチョコわけわけ』解答_PDF
リズムゲーム『いくつをかけた』
次に紹介したいのはリズムゲームです。
こちらはプリントとは違っていつでもどこでもできるので、隙間時間にどんどん楽しんでください!
ただし、リズムにのって遊ぶということは、ある程度わり算(かけ算のかける数をあてるための計算)がスピーディーにできるようになってからがオススメです。
リズムゲームなので文字での説明が少し難しいですが……頑張って書くので頑張って想像してください(笑)
まず、基本としてタン・タン・タン・タンの4拍をベースに展開していきます。
「マジカルバナナ」と同じですね。
出題者(パパママ)と回答者(お子さん)が一緒に「いくつをかけたでしょう!」と言いながら4拍手を叩くとゲームスタートです。
(同時に)いく・つを・かけたで・しょう!
(同時に)いく・つを・かけたで・しょう!
言いながら、お互い1~9の数を思い浮かべます。
そして回答者側はその数をリズムに乗ってコールします。
(パン)・(パン)・(パン)・よん(4)!
出題者側は、言われた数(この場合4)に自分の思う数(8としましょう)をかけた数(32)をコールします。
この時、だいたい2ケタになるので、2拍たたいてからリズムにあわせて数を言いますが、
もしかして4×2=8などで1ケタの場合は3拍たたいてからのコールになるので頑張ってください。
(パン)・(パン)・さんじゅう・に(32)!
さあ、次がポイントです。回答者側は、瞬時に何をかけて32になったのかを考えてその数をコールしましょう。
(パン)・(パン)・(パン)・はち(8)!
(パン)・(パン)・(パン)・ビンゴぅ!
あっていたら次の4拍でビンゴを宣言して、また子どもが1~9のどれかの数をコールします。あとは繰り返し。
リズムに乗れなかったり、コールした「かけた数」が違ったら負けです。そして、5回連続でできたら、回答者側の勝利!
このゲーム、瞬時にかけた数を考えるのも大変ですが、パパママ側も大変で結構間違えます(笑)でもそれが楽しい部分だったりするので、どうぞケラケラしながら遊びながら計算練習してください!
おしまい
以上、今回はわり算に慣れるためのプリントとリズムゲームを紹介してきました。
楽しく練習してその先の「あまりのあるわり算」「わり算の筆算」につなげてくださいね!
それでは!
今回もお読みいただきありがとうございました!
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