小4までにやってほしい!スーパーで、外食で、工作で「わり算」に慣れる親子の会話/【連載おうちで今すぐ実践できる!ずーさんの算数子育て術Vol.13「わり算」

お子さんに算数センスが身につくように、日常の中でしれっとやっておきたい声かけ働きかけをお伝えするシリーズ、第13弾!
今回のテーマは……

「わり算」です!

さっそくいってみよー!

パパママ、育児お疲れ様です!

こんにちは!math channnelマガジン編集部のずーです!
今回は「わり算」についてまとめてみました。3年生ででてくる単元ですね。

たし算・ひき算・かけ算・わり算をまとめて四則演算といいますが、

こちらの四則演算の記事で計算の全体的な話をしているので、お時間ある方は先にご覧ください!

さて、その「四則」の学習で最後に登場する「わり算」
わり算がスムーズにできるように、日常でどんな体験ができたらいいでしょうか?

はじめはやっぱり、「わける」「くばる」

わり算を学校で習う前におうちでしておきたい算数体験は、何といっても「等しく分ける」「同じように配る」経験です。

パパママ

同じ数になるようにみんなにわけて?

このフレーズを使って、なんでもわけてもらいましょう!!
はじめは20くらいまでの数を6以下の人数でわけるのがわかりやすいかな、と思います。

前の記事でもお伝えした通り、

我が家は15個入りにいつもお世話になってます。

チキンナゲットを家族でわけたり、

ファミリーパックみたいな個装のものがわけやすい!

もらったお菓子を兄弟でわけたり、

お皿の上でもお弁当箱の中でも、彩りに重宝しますよね~

ミニトマトを家族それぞれのお皿に配ってもらったり!

いっぱい、”わけわけ”してみましょう♪
あまったときは、「もうこれ以上はわけられず、あまりとして処理する」ってこともあわせて経験できるといいです!

まだ「12÷4」はわからなくて良いのです。計算式ではなく、12個のものを4人でわけたらいくつになるのか、その動作と結果をたくさん経験させてあげて下さい。おままごとでもお手伝いでもなんでもOK!
のんびりやってみるうちに、お子さんの中でどんどんデータが蓄積されていくと思います。

「配って等分」だけではなく、「いくつ分あるか」も

ある人数に同じ数ずつわけることに慣れたら、ある数がいくつあるか考える経験もできるといいです。
何人かで等しくわける場合は、トランプを配るときみたいに1つずつ置いていって「まず1個ずつはあるね。」「2個ずつも配れるね」……という場面になりますが、そうではなく、セットをたくさん作るような場面のことです。

キッズ

クッキーたくさんできたね!

パパママ

やったね!そしたら、3つずつ袋にいれてくれる?

キッズ

オッケー!
1,2,3,……8袋できた!
けど、1個あまったよ?

パパママ

じゃあ、それは今おやつに食べちゃう?(笑)

みたいな経験もどうぞ意識してみてください。

この2つの場面の違いを「等分除」(○個に等しく分ける)と「包含除」(○ずつ分ける)というそうです。名前はどうでもいいのですが、わり算には2つの場面があるということをちょっと頭の隅に入れてもらって、どちらもわり算の場面として親しんでもらえたらな~と思います!

日常では等分除の場面が多いと思うのですが、包含除の感覚が「何倍か」を考える時に必要になります。そして「何倍か」は高学年の算数内容や数学でとてもよく使う考えなので慣れておきたいところ!

かさや重さ、長さ・時間などの量にも注目

わけるのは、「○○個」と整数で数えられるようなものだけとは限りませんよね!

等しくわけるの場面(等分除)なら、

パパママ

美味しそうなジュースもらっちゃった!みんなで飲もう~♪
(同じずつくらいになるように)コップに分けてくれる?

パパママ

餃子のタネできたよー!包む前になんとなくでいいから4等分しておいて~

○ずつわけるの場面(包含除)なら、

パパママ

クッキー冷めたらラッピングしておくね。
そこのリボン20㎝ずつくらいに切ってくれる?

パパママ

でかけるまでYouTubeみてる?
○○チャンネルの動画は15分とか20分くらいのが多いから……(計算中)……3本までにしといてね!

などなど。
わけたあとのものを量って「150mLずつ」「200gずつ」になったと確かめたり、手持ちのリボンがなくなるまで20㎝ずつに切るなんてことは現実的ではないので、こうした量の場合、日常の中で結果(わり算の答え)に注目することは少ないかもしれませんが、場面を経験しておくことができればOK!

わり算だけど、かけ算を。

わり算の結果からもとの数を考える逆算も、日常の中で体験できるはずです。

パパママ

(スーパーにて)今日はもう時間ないからお昼は冷凍たこ焼きでいい?

キッズ

たこ焼き好き~!

パパママ

1人8個ずつは欲しいよね。これで足りるかなぁ?

キッズ

32個だから(あればいいから)……40個入り。大丈夫だよ!

と会話してみたり、

パパママ

スライム何にいれるんだっけ?

キッズ

紙コップにしようと思ってる

パパママ

紙コップでスライム作ってる人(ネットで)探してみて~。
洗濯のりどのくらい必要って書いてある?

キッズ

50mLだって!

パパママ

で、実験するのに何種類作るんだっけ?

キッズ

6種類!

パパママ

ってことは……?

キッズ

300mLは欲しいな。ある??

パパママ

お~、よかったね!このあいだのあまりで足りそうだよ!

と導き出してみたり。
おそらく、パパママの頭の中ではよくやっている計算だと思うので、それをあえて子どもと一緒にやってみてください♪

わり算とかけ算は表と裏のような関係であることを、ゆっくりでいいので感じられるようになるとGOOD!

大きい数をわることにも挑戦!

外食に行った時、1人いくらぐらいかかったかを一緒に計算してみるのも良い経験です。おおざっぱに計算する経験と丁寧にわける経験どちらもやっていきたいところです。

例えば4人で食べてお会計が6135円だったら……

パパママ

今日のお会計は6135円かあ。
ざっくり6000円として、1人1500円!みんな食べるようになってきたね~

と、まずは大人が計算してしまって、ざっくりで計算しても有益であることを伝えてみましょう。
何度かそんな発言をしていると、子どもも計算しだすのではないでしょうか。

学校では筆算の必要ないような大きな数をわり算する学習は一瞬で終わってしまうので、こういう機会にしっかりできるとよいですね。大きい数であろうが、「わけている」という感覚がもてる場面です。

外食でオーダーを待っている間は暇なので、楽しくできるならしっかりわってみるのもオススメです。

パパママ

(タブレットにて)
……よし!これで注文OK!
全部で6135円だって。なかなかいきますね~。
ここでクイズ!
(1人あたりの代金を隠しながら)ここに書いてある数字はなんでしょーか!

キッズ

1人の値段ってこと~?とりあえず1000円はかかってるよね。

パパママ

うんうん。6000円あって、4人に配ったら1000円ずつになるもんね。残りの2000円はどうする?

キッズ

500円ずつになるんじゃない?

パパママ

あと135円!

キッズ

100円は……うーん。

パパママ

10円にくずしちゃえば?

キッズ

100円は10円玉10枚だから、とりあえず20円ずつだね。

パパママ

35円の方にも10円玉あるよ?

キッズ

あ、じゃあ、3枚ずつの30円で……

パパママ

あとわけてないのは?

キッズ

15円。
しさんじゅうに、だから、3!1533円だね。

パパママ

お~。3円はあまりね。
正解~!!

代金だと、こんな風にお金を想像しながらできるので、大きな位から考えたり余ったものを隣の位10こ分と考えることに抵抗が少なく、オススメです。

これ、余裕があるなら、是非4年生になる前に。
というのも、わり算の筆算ってしゃあしいやないですか。
やれ「たてろ!」だの「かけろ!」だの「ひけ!」と言ったかと思えば「おろせ!」ってね……
(「しゃあしい」っていうのは福岡の言葉で「うるさい」「わずらわしい」みたいな意味です。)

それに気をとられてしまって、(4ケタ)÷(2ケタ)みたいな筆算に対して「わけている」「わり算している」という感覚が抜けてしまうことがあるのです。
なので、大きな数でもじっくり「わける」という経験をしてほしいです!

「ずつ」から「あたり」へ

先ほどの代金でも出てきましたが、「ずつ」に慣れたら、「あたり」という表現にも触れられたらよいなと思います。一緒におやつを食べながら1個あたりのカロリーを見てみたり、買い物をしながら100gあたりの値段を確認したり。

パパママ

わお!
これ全部食べると、なんと372キロカロリーになってしまう!
ほら、1個あたり62キロカロリーだって。

こんな発言で、○○あたりというのは、2つの量の関係から導き出されたものである事をアピールできるとよいです。(ちなみにこの発言をするには、事前にそっと総カロリーを計算する必要がありますw)

1個あたり62キロカロリーなんだったら、6個でその6倍になるはずだな。とか、100gあたり238円なんだったら300g買うと3倍の値段になるな。という思考ができるように、まずは「あたり」の表現になれましょう。

いきなり「1あたり」を求めたりはしなくていいので、「1個あたり」「1人あたり」「1日あたり」という言葉がどんな場面で使われているのかに注目することが大事です。1単位量あたりの話は、算数の苦手分野代表格である「平均」「速さ」「割合」などにつながっているので、5・6年生で学習する前にたくさん触れられるといいですね。

わり算も、いろいろありますね。

以上、おうちで触れたい「わり算」の算数体験についてお伝えしました!

わり算で「何をわけているのか」、「何が知りたくていくつ分を求めているのか」、「出てきた商が何を意味するのか」を意識できるように、たくさん体験してくださいね♪

それでは!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は何の単元を話そうかな~

あ!

繰り返しになりますが、大事なことを書いたのでこちらも是非のぞいてみてくださいね。

こちらでは、算数のお兄さんがわり算にゲームで楽しく触れる方法を書いています!九九って、かけ算じゃないの?と思われるかもしれませんが、大丈夫です。わり算は、かけ算です(笑)どうぞご覧あれ♪

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この記事を書いた人

考えぬく力を育てる 教えてくれない算数パズル塾Pazoo 主宰。 学年や教科書内容に囚われず、算数の感覚がつかめる問題や試行錯誤を楽しむ問題を作成し、『難しい問題はラッキー』を合言葉に教室を運営している。 その他、「生きる力を育む」をコンセプトにした塾や地域の子育て支援などを通して、日々子どもと戯れている人。 math channelではコンテンツ制作に関与し、算数パズルやクイズのネタを探っている。 早稲田大学商学部卒。中3、小6&小3の子どもを育てる3児の母(photo by 大江香子)