小学1・2年生の算数学習で「ゲーム」を取り入れる3つのメリットを、算数コンテンツ・教材開発担当者が解説します

みなさんこんにちは! 

math channelにてコンテンツ・教材開発を担当している「算数クリエイター」ことよしだしんや(通称:しんやくん)です!

僕は算数ゲームの開発を得意としていて、九九のカードゲーム「kukupon!(九九ぽん)」など、いろいろな算数ゲームを開発してきました。

僕が開発した、九九で遊べるカードゲーム「くくぽん」です

そんな僕が今回、低学年の算数の学習を楽しく、そして得意にする方法の一つとして算数ゲームを活用することのメリットを紹介したいと思います!

低学年の算数って、意外と盛りだくさん!

まずは低学年(1、2年生)の算数と聞いて、みなさんはどのような内容を思い浮かべるでしょうか?

  • たし算・ひき算
  • くり上がり・下がり
  • かけ算(九九)
  • 筆算

などなど、ざっと挙げてみただけでも盛りだくさんであることが分かります。

また、内容を理解した後に、ある程度の「練習」も必要なってきます。

そんな1、2年生算数の学習を、楽しくそして得意にできたら、とても素敵だと思いませんか?

そこでおススメなのが、普段の学習に「算数ゲーム」を活用してみることなんです。

普段の学習に「算数ゲーム」を活用するメリットとは?

なぜ、算数ゲームがおススメなのでしょうか。
算数ゲームを普段の学習に活用するメリットを、3つに分けてご紹介します。

メリット① 楽しみながら反復できる!

楽しみながら反復練習できること。
やはりこれが子どもにとって一番大きな点でしょう。
ドリルのような練習ももちろん大切ではありますが、単調で退屈になりがちです。ゲームでは、状況がどんどん変わってくるので、飽きずに何回も練習できます。

また、簡単に思考錯誤できるという点もメリットの一つです。
例えば、トランプ等を使った計算ゲームでは、計算を間違えてもカードなのですぐにやり直すことができます。プリントでの練習をやり直そうとすると一度書いた答えを消す必要が出てくるので、特に反復練習の際にはリズムが崩れて集中が切れる恐れがありますが、ゲームなら簡単に何度もやり直すことができます。
「書く」ことももちろん大切ですが、「書かない」で練習ができるのも算数ゲームの重要な点なのです。

トランプを使った算数ゲーム「式ミッケ!」

メリット② 主体的に学ぶことができる!

2つ目は主体的に学ぶことができる」という点です。
「ゲームに勝ちたい」という思いから、やらされ感が少なくなり、集中・熱中しやすくなります。
算数の学習の時間に集中・熱中したという習慣が徐々についてくれば、普段の学習でも、向かう姿勢が少しずつ育ってくると思います。

白熱する!「偶数・奇数かるた」

メリット③ 後の学年のベースとなる概念が自然に身につく!

最後にお伝えしたいのが、後の学年のベースとなる概念に触れることができるという点です。

例えば他の記事でも紹介している「タングラムタワー」というゲームでは、「辺」や「角度」、「平行」といった中学年、高学年で学習する内容について、遊びながらその感覚的なイメージを養うことができます。

オリジナル算数ゲーム「タングラムタワー」

実はこのような体験のことを、専門用語では「素地体験」と呼びます。
低学年のうちから後につながる「素地」となる考え方を感覚的でもよいので身に付けておくと、あとで「あ! これなんとなく知ってる!」と気づくことができ、内容がスムーズに入ってくることが期待できます。

まとめ

本記事では特に低学年の算数の学習について、算数ゲームを活用することのメリットを3つご紹介しました。

  1. 楽しみながら反復できる!
  2. 主体的に学ぶことができる!
  3. 後の学年のベースとなる概念が身につく!

まずは簡単なものでOKですので、ぜひ普段の学習に取り入れてみてください。

最近では「算数 ゲーム」と検索するだけでも、デジタル・アナログ問わずさまざまなゲームを探すことができます。math channelのYouTubeでもおすすめの算数ゲームについて解説を交えながら紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、math channelの教室でも、独自に開発・アレンジした算数ゲームを講座内に取り入れています。
気になった方は、ぜひ教室をのぞきにきてくださいね!

(文責:よしだしんや)

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math channelの教室では、このような算数ゲームなど、実際の「もの」を使って体験的に算数を学べる「キッズ算数教室」を開講しています。

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この記事を書いた人

よしだしんや(吉田真也)のアバター よしだしんや(吉田真也) 算数のお兄さん/ 算数ゲームクリエイター

大学在学中から「算数のお兄さん」として活動を開始。math channelには立ち上げの段階から参画し、現在に至るまで主にコンテンツ開発を担当している。中高数学の教員免許保持。ゲームや工作と絡めた教材開発を得意とし、「算数ゲームクリエーター」の肩書も持つ。九九カードゲーム「kukupon!(くくぽん)」の考案者。マガジンでは、親子一緒に算数で「やさしい時間」を過ごせる遊びや話題をお届けします。