ぬまちゃん先生日記/vol.01「パズルの問題を通したオンラインの算数の学びとは?」~オンライン算数パズル教室~の様子をレポート!

こんにちは、ぬまちゃんです!
記事としてお届けするのはお久しぶりです。現在、math channel magazineの副編集長をつとめています。
過去にこのような記事を書いていました!

この記事は、2023年の記事『2022年度人気記事BEST5!最もアクセスが多かったのは、どの記事?』にて第5位にランクインした記事です!(皆様、ありがとうございます!)

そんなぬまちゃんが久々に記事でお届けしていきますが…
なんと!今回より、月1回連載を持つことになりました👏

普段は、math channelで主に小学生向けに算数の楽しさを伝える先生として活動しているというところから、
math channelがお届けする算数の学びの大切さ、math channelでの参加を踏まえてご自宅でも実践できることなど、様々お届けしていければと思います!

記念すべき連載1回目は、毎週担当している「オンライン算数パズル教室」の様子をレポートしていきたいと思います!

算数パズル教室でやっていることとは?

小学校1年生~4年生を対象に「算数パズル教室」を開講しています!

全国や海外の皆様と一緒に、パズルというとっつきやすい問題を通して、ご自宅で必要な算数力を楽しく定着すること目指しています!

算数パズル教室では、

  1. 日付のお話(5~10分)
  2. 頭の体操(15~20分)
  3. 算数パズルの問題(30~40分)

の順番で進めています!

日付のお話

身の回りにある算数といえば「日付」ということで、毎回日付を使った算数の雑学を紹介しています!

例えば、4月4日が開講日の場合、
6月6日や8月8日、10月10日、12月12日はすべて同じ曜日!ということを紹介しています。

また、6月19日が開講だったとき、
デジタル数字で「619」を表して、回転すると同じに見えることをお話しました。
実際の様子がこちら👇

オンラインだからこそできる「画面を回す」という方法で、数字を楽しく知ってもらいます。

その後、子どもたちから、

キッズ

他のデジタル数字だとどうだろう?

キッズ

「2」のときは回したら「5」になりそう

という気づきが生まれ、その気づきをもとに先生と一緒に確かめてみると、

キッズ

「2」を回しても「2」になるんだね!

という発見をすることができました!

こういったことを通して、「算数を楽しむ力」が自然と身につくようになっています。
この回では、「6月19日のように他の日付でも成立する日付っていつかな?」という疑問も出てきて、みんなが思いついた日付をどんどん言って盛り上がっていました!

この回では、小学校6年生で習う「点対称」を概念理解ができ、図形の理解を目指しています。

他にも、数の性質などをお話することもあり、子どもたちだけでなく、保護者の方からも、

パパママ

授業では、日付のお話をいつも楽しみにしている!

パパママ

親も一緒に楽しめていい!

などの声が多くの方から寄せられる、そんな時間になっています!

頭の体操

いきなり問題を解く前に、頭の体操をしています。

頭の体操では、以下に気を付けて作成をしています!

  • ルールがシンプルな問題
  • 1分~2分考えられる問題
  • 答えが複数ある問題
  • だけど、1個は簡単にだせる問題
  • みんなでやる楽しい時間になれる問題
  • 扱う問題の分野や切り口は多様
  • 「知識」で解くものではない問題

例えば、「6、6、6、6を使って色々な式を作ってみよう!」ということを扱っています。
このテーマでは、学年によって考えられる問題です。

小学校1年生では、足し算を使って「6+6+6+6=24」
小学校2年生では、引き算も使って「6+6ー6+6=12」
小学校3年生~は、掛け算や割り算、カッコを使って「(6+6)÷6+6=8」

など、お子さまの算数の学習状況に合わせて、いくつもの答えが出せるようなそんな問題になっています。

キッズ

3分間で20個考えた!

キッズ

答えが1から順番に作れないか考えてみた!

キッズ

6を2つくっつけて、66にした!

など、それぞれ何個思いついたのか、どのように考えたかなどを、思い思いに発言する場になっています。

思いついた式をホワイトボードに書くと画面いっぱいになります!それぐらいたくさん考えてくれます!
お友達の答えを見ることで、今後思いつくヒントになることもあります。

算数パズルの問題にチャレンジ!

授業が始まって20~30分後から、今週の算数のパズル問題を解いていきます!
テーマは毎週異なっていて、「かず」「かたち」「ろんり」の中から決めています
あらかじめ解いてきてもらう必要はなく、授業内で解いていきます

例えば、「どんな変化をしているか考えよう!」という回では、規則性をテーマに10問扱いました。

最初はこのような問題ですが、

実際に算数パズル教室で扱った問題(一部)

後半の問題になると、このように問題の難易度が上がっていきます。

実際に算数パズル教室で扱った問題(一部)

同じテーマですが、問題を解き進めることで、段々と内容が深まっていく構成になっています。

できた人から画面に見せてもらい、先生から「〇〇さんあっているよ!」「惜しいね!もう1回考えてみよう!」と言ってもらうことで、お子さま1人1人のペースに合わせて進めていきます

お子さんが問題を解いているプリントの様子

問題番号が進むにつれて、難易度も上がっていき、どう考えたらいいかわからない問題もありますが、
問題を解く途中でわからない問題があれば適宜質問をして進めることができます。
また、途中で問題を解くヒントや派生した算数のお話をしていきます。

今回、この問題を解く中で、

キッズ

どのようなルールで変わっているかわからない…

といった声が出てくることがありましたが、
「数字の増え方を考えてみるとどうかな?」「次ってどんな形になると思う?」
などとヒントを出すことで、

キッズ

わかった!そういうことか!この問題は解けると気持ちいいね!

といったように、解けた喜びを感じてくれるお子さんが多くいました!

今回の問題では、
「なぞときを解いているみたいで楽しい!」
「3ずつ増えているから、次の数は8だね!」

など、問題を解きながら、興味の持ったことに関して感想を言ったり、発言したりして盛り上がりました!

先生もびっくりする「オリジナル問題」が毎回作られる!

早く解き終わったお子さまには、オリジナル問題を作ってもらっています。
これは、インプットした知識やルールを自分なりにアウトプットしてもらう経験になります。

お子さまそれぞれのよさが出る問題が数多くつくられていて、先生もびっくりするような問題が毎回出てきます!

この回も、なぞときのような、面白い算数の問題をたくさん作ることができました!
例えば、以下の問題は小学校3年生のお子さんが作った問題です。すごくいい問題です!

お子さまのオリジナル問題です。解けますか?
ちなみに、正解は「5時」です!
マスに1~12が入り、短い矢印が短針、長い矢印が長針を表しています。

算数パズル教室では、毎週違ったテーマを扱うので、得意なテーマもあれば、不得意なテーマも出てきます。
継続的に受講することで、どんなテーマが得意・不得意なのか、同じテーマでもどういった考え方をする問題が得意なのか不得意なのかが見えてきます。

こういったことを、学期ごとに、先生と保護者の方との面談のお時間も設けています!
小学校低学年、小学校中学年のうちに大事な算数の力を一緒に身に着けていくことをしています。

パパママ

算数パズル教室を受講してから、積極的に質問できるようになりました!

パパママ

算数の問題を解くのが楽しみすぎて、先に解いてしまうぐらい、熱中しています!

パパママ

自分の算数の世界に集中したいから部屋から出て行って!とよくいわれます

パパママ

受講を続けたことで、試行錯誤の仕方や考え方のコツが身に付きました!

といったように、算数が楽しい!と思えたり、算数力がいつの間にか身についていたりする、などのお言葉を保護者の方からお聞きします!

そもそも小学生の算数の学びってどんな力が必要なの?
~算数パズル教室とは?~

math channelでは、「探究学習や中学受験で必要な基礎の算数力の定着を小学生のうちに行うこと」が大事だと考えています。

その上で、小学生の各段階で、算数を通してどんな学びが身についていればいいのか、というと、下のようになると思っています。

小学校低学年のゴールは「算数を楽しむ力」「算数の概念理解力」を身に着けることであり、小学校中学年では「試行錯誤力」を身に着けていくことがゴールだと考えています。

これらを身に着けることができる講座として、
小学校1年生~4年生を対象に「算数パズル教室」を開講しています。

計算などにつまずいて算数が嫌いになってしまう前に、とっつきやすいパズルの問題を通して算数を学ぶことが非常に大事だと考えています。

さいごに

「オンライン算数パズル教室」で一緒に算数を楽しみませんか?

もし、オンライン算数パズル教室にご興味があれば、体験会も実施しています!
ぜひ一緒に算数を楽しみ、低学年の算数力を身につけましょう!

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この記事を書いた人

math channelマガジン編集長。東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 修了。文字を通じて算数の楽しさを伝えたいという思いでライターに。「なるほど!」と思えるような算数記事を届けるために奮闘中。math channelでは広報やワークショップ講師を務めている。