100均で買える「メジャー〇〇〇」を使い倒して、「長さ名人」になろう!/連載「おススメ100均算数」(2)

ご存知ですか?
100円ショップは、算数・数学の体験に使えるアイテムの宝庫なんです。

どんなアイテムをどのように使うと算数の体験遊びができるのかを、「算数のお兄さん」として活動する算数ゲームクリエーターのよしだしんやが、アイテム選びから使い方考案まで担当しました。

全3回連載の2回目です。

*1回目はこちら

測れるマスキングテープ

今回紹介するグッズは、「メジャーマスキングテープ」です。
100円ショップの最大手、DAISOで見つけました。

最近はマスキングテープがアツい! 様々な種類が発売されていますよね。
DAISOさんでもマスキングテープだけでコーナーが作られるほど、激推しされているようです。

その中から見つけたのが、まるでメジャーのような見た目のマスキングテープ。なんと、表面に目盛りがプリントされています。

マステなのに、まるでメジャーのような目盛りが!

ホンモノの定規で計測したところ、1㎝は確かに1㎝でした

このグッズで体験できる算数は、もちろん「長さ」です!

ぺたぺた貼って、どんどん測ろう

家の中のものにペタペタ貼って、長さを測る練習ができます。テーブル、イス、テレビ……色んなところに貼ってみましょう!

一度貼り始めるといろんなところの長さが気になってきます。

こんな風に、ティッシュボックスのタテとヨコに貼ってみました。

こうすると、ティッシュを使うたびに長さが目に入ります。
また、「縦はこれくらいで、横はこれくらいなのか」という「比率」も、感覚的に体験することができます。

マステの「特徴」を活かして、こんなところにも貼れる!

メジャーマステの面白いところは、「曲がる」というところにもあります。

「曲がる」+「貼れる」というマステの特性を活かせば、柱や時計の周りなど、曲がっているものや立体的なものにも貼って長さを測ることができるのです。

マステの特性を活かして、ペットボトルの胴回りに貼ってみました。

このような体験が、円周の長さや円の面積、立体の体積への理解につながっていきます。

メジャーマステで「長さ名人」になるために気をつけるポイント

メジャーマステを貼って測る練習をした後に、すぐに剥がさないことが大切です。

そのままにしておくとテープが何回も目に入るので、長さの感覚が自然と身につきます

また、貼ってあるテープをものさし代わりにして、他の気になるものの長さをパパっと測ることもできます。
柱に沿って貼っておけば、身長を測ることも!

剝がさないでずっと貼ったままにしておくと、剥がすときに跡がつかないか気になる……と心配されるかもしれません。
でも、ご安心あれ!
マスキングテープは、しばらく貼ったままにしていても、剥がすとき跡はつきません。

ですので、思う存分、長さが気になるところにペタペタいきましょう!
*塗装がはがれやすいところはご注意ください。

「長さ」については、小学1年生での「長さ比べ」から始まって2年生と3年生では「長さの単位」を学び、それが発展して4年生と5年生で面積を学んで6年生でメートル法を学びます。

このように、小学校6年間ずっとつき合っていく単元なので、「長さ」が得意になることは算数が好きになる大きな一歩です。
そのためには、ドリルやプリントで問題を解くのもいいですが、それ以上に生活の中で体験に取り込むことで、感覚を自然に身につけていくことがこの時期のお子さんにはとても大切です。

楽しみながら「長さ」の感覚が身につくメジャーマステ、ぜひ取り入れてみてください!

次回は、図形問題が得意になるアイテムを紹介します。
お楽しみに!

■バックナンバーはこちら!

■動画でも100均算数を楽しめます!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

よしだしんや(吉田真也)のアバター よしだしんや(吉田真也) 算数のお兄さん/ 算数ゲームクリエイター

大学在学中から「算数のお兄さん」として活動を開始。math channelには立ち上げの段階から参画し、現在に至るまで主にコンテンツ開発を担当している。中高数学の教員免許保持。ゲームや工作と絡めた教材開発を得意とし、「算数ゲームクリエーター」の肩書も持つ。九九カードゲーム「kukupon!(くくぽん)」の考案者。マガジンでは、親子一緒に算数で「やさしい時間」を過ごせる遊びや話題をお届けします。