math channelマガジン編集長の横山明日希です。
今回は、日常に潜む「算数数学の話」のなかで、「日付」や「時間」にまつわる算数数学のお話を紹介します!
僕は、(毎日とまではいきませんが)Twitterで日付にまつわる算数数学ネタを投稿しています。
多くの方から好評頂いているその「日付Tweet」のなかから、今回は厳選して4つ、紹介させて頂きます!
大人から子供まで日常のなかで算数数学について盛り上がるためのヒントになれば幸いです。
(1)偶数月がゾロ目となる日付にはある共通点が?
まずご紹介するのはこちら!
同じ年のなかで4月4日、6月6日、8月8日、10月10日、そして12月12日は必ず同じ曜日になります! たとえば2022年の場合はすべて月曜日です。
なぜこのような偶然が起きるのでしょうか。
これは、それぞれの日付の間隔に注目すれば一目瞭然です。たとえば4月4日から6月6日の間は何日あるのかを調べてみると、63日あることがわかります。
この63という数は7×9=63と、9週間ちょうどとなるのです。なので、4月4日と6月6日は同じ曜日というわけですね。
(2)1年の半分は7月1日ではない?
続いて紹介するのはこちら!
6月30日から7月1日に日付が変わるとき、つまり6月が終わったときに「1年の半分が終わってしまった!」と思う方も多いはず。ですが、実はちゃんと計算するとまだ1年の半分は終わっていないのです。
↑の投稿のとおり、厳密に計算すると7月2日がちょうど1年の半分となる日、つまり7月2日の正午が1年の折り返しとなるのです。
1年のなかで1日半という違いは、ほんのわずかと考える人もいるかもしれませんが、話題としては非常に面白い話題だと思いますので紹介しました。
ぜひ7月1日になったときに使ってみて下さい。
(3)1月1日と10月1日の意外な共通点?
3つ目はこちら!
発見したときに一番感動したのがこちらの日付の算数数学ネタ。
1月と10月のカレンダーに注目してもらうと、日と曜日が完全に一緒なのです。このような組み合わせは、1月と10月のみなのです。
どうしてこんなことが起きるのかというと、ちょうど9月30日までで1年のうち273日が終わります。
この273というのは7の倍数で、7×39=273です。
たとえば1月1日が金曜日だとしたとき、9月30日が木曜日で39週過ぎることになります。
その翌日の10月1日がまた金曜日になるということで、曜日が一致します。
また、1月も10月も31日まであるので、完全に一致するわけです!
万が一10月のカレンダーをなくしてしまった場合、1月のカレンダーに「0」を書けば解決します。1日が祝日になってしまうことだけ無視できれば…笑
(4)「6週間」はちょうど〇秒?
最後はこちら!
6週間はちょうど10!秒となります。この「!」という記号はその数から1までの数を掛け合わせた数を表します(「階乗」という名前がついています)
つまり、10!=10×9×8×7×6×5×4×3×2×1ということですね。6週間を秒に直して、うまく式を変形していけばこの表記になるというわけです。
ただの偶然ではあるのですが、1週間が7日間というのがうまくこの偶然を作っています。
1週間が5日とかだった場合はこのような偶然が起きなかったわけで、そう考えると面白さが増しますね。
日付を計算して遊んでみよう
曜日に注目したり、時間の長さに注目したりと視点を色々と変えてみると発見があります。もっとシンプルに、「1月9日は月と日を足すと10になるね」といった算数遊びも十分楽しい発見があるはずです。
日付といえば身近で触れる代表的な「数」の1つ。ぜひ、日付を計算して遊んでみて下さい!
これからも不定期で日付や時間にまつわるTweetを投稿しますので、僕のTwitterアカウントをフォローしていただき、リアルタイムでお楽しみください。