こんにちは!math channelのしっしーです。
前回のmath × Englishコラボ談義では、「-teen」(thirteenなど)「0」「百万」「十億」についての疑問についてお答えしました。興味がある方はこちらからぜひご覧になってください。
今回も引き続き、算数×英語質問箱と題して、以下のちょっと気になる算数英語の疑問を扱っていきます。
- 「マイル」「インチ」って何のこと?
- 英語のかけ算で出てくる「times」って?
- 「12 p.m.」はお昼?真夜中?
それでは、さっそく一緒に考えていきましょう!
「マイル」「インチ」って何のこと?
オリンピックなどで陸上競技を見たことがある人は「4×400メートルリレー」「1600メートルリレー」のことを、「マイルリレー」と言い換えて放送されているのを耳にしたことがあるかもしれません。
「マイル」(mile)はアメリカやイギリスで使われる距離を表す単位です。では、メートルに換算するとどのくらいの長さになるかご存じですか?
答えは約1600m。なるほど、だから1600メートルのリレー競技のことをマイルリレーとも言うのですね!

ちなみに飛行機で距離に応じてポイントを貯める制度のことを「マイレージサービス」と言いますが、これもmileからきた用語です。「マイルを貯める」というのは元々「どれくらいの距離を飛行機に乗って進んだか」を表すのですね。
(※このように元々は「マイル」は走行距離の意味ですが、飛行機のポイントとしての「マイル」は少し複雑に計算されるようです。)
次に、電子製品の大きさの話をする時、たまに「インチ」(inch)という表現を耳にすることがあると思います。何を隠そう、インチもマイルと同じ長さの単位。それでは、インチをセンチメートルで換算するとどれくらいになるでしょうか?
正解は、1 inch=2.54cmとなります。
今、私はパソコン(MacBook Air)を使ってこの記事を執筆しています。画面の大きさを調べると「13.3インチ(対角)」と書いてありました。これは、パソコンの画面の対角線の長さが13.3インチということですね。計算すると、13.3 inch×2.54 = 約33.8cmということがわかりました。

パソコンの横に置いてあるスマートフォンの画面の大きさも気になって調べると、「5.4インチ(対角)」と書いてありました。先ほどと同じようにセンチメートルに換算すると、5.4 inch×2.54=約13.7cmですね。
パソコンと比べると、スマートフォンの画面はずいぶん小さいようです!このように、「インチ」はいまいちピンとこないかもしれませんが、慣れている「センチメートル」に直すとわかりやすくなります。
皆さんのご自宅のテレビの大きさはいかがでしょうか? この記事を読んだら、ぜひ計算してみてくださいね。
なんで「3 かける 5 は 15」は英語で「5 times 3 equals fifteen」なの?
それでは次の疑問です。以下の記事でも紹介しましたが、かけ算を英語で表すために「×」を「times」と表します。
でも、これってなぜなのでしょうか?不思議ですよね。
まずmany timesを考えてみましょう。皆さんご存知のように「たくさんの時」=「何回(何度)も」ですね。次に「1日に5回」を英語では何と言うでしょうか?そう、5 times a dayです。なるほど、1日(a day)に5つの時(time)=5回ということですね。
このことを元にして、かけ算の時にどうしてtimesが使われるのかを考えてみましょう。
例えば「3かける5」のことを英語では「5 times 3」と表します。「5 times 3」を直訳すると「3(という数)が5つの時」「3が5回分」。つまり「3の5倍」ということになるのですね。
このように考えると「倍」「回」=「time」で表すことがわかります!
ちなみに、上の記事でも触れましたが、英語では「××よりも何倍○○だ」という物の比較を行う時にも「times」が登場します。
例えば「5 times as high as this mountain」。日本語では「この山と比べて5倍高い」という意味です。ある高さが5回分ということで5倍。考えてみると面白いですね!
表にまとめると、以下のようになります。
many times :たくさんの回
5 times a day :1日に5回
5 times 3 :「3」(という数)が5回分
5 times as high as… :ある高さが5回分
「12 p.m.」はお昼のこと?真夜中のこと?
最後に、日本語と英語のびっくりする違いを見てみましょう!時刻の「AM」(午前)「PM」(午後)という言い方を思い出してください。
AM10時は午前10時、PM10時は午後10時のことを表しますよね。(ちなみに英語では、10 a.m.、10 p.m.のように、数字の後にAM、PMを書きます。)
それでは問題です。英語で「12 p.m.」というと何のことだと思いますか?
お昼ご飯を食べる時間でしょうか、それとも除夜の鐘が鳴る深夜のことでしょうか?
実は、英語では「12 p.m.」は正午のことを表すのです1。
でもちょっと待ってください。日本語で「午後12時」(PM12時)というと真夜中の感じがしませんか?日本の国立天文台のページによると、やはり午後12時は夜の12時のことを表すと書いてありました2。
これはどちらが間違っているというわけではなく、日本語と英語で違う考えをするということだと思います。
おそらく英語で「12 p.m.」というと、「午前11時59分から1分経って、午後(PM)にちょうど入った時間」というニュアンスなのでしょう。なので、「正午」を表すというわけです。

それでは、英語で真夜中を何と表すかというと…..?皆さんのご想像通り、「12 a.m.」と言います3。
日本語では「午前12時」(AM12時)というと反対に正午のことを表すと思います。(皆さんの直感ではどう感じますか?)
「時刻」は私たちの生活になくてはならない考えですが、こんなところに違いがあるのはとても意外ではないでしょうか。
ちなみに、私はよく「15時に待ち合わせしよう」など、24時間で時刻を表すことが多いです。が、これは英語ではあまり言わないようです!英語でよく使う言い方は、3 p.m.や、three in the afternoonなど。覚えておくと、どこかで役に立つかもしれません!
ちょっとした疑問も面白い!
いかがでしたか?「マイル」「インチ」は日常ではあまり目にしない単位ですが、もしも出会った時は「メートル・センチメートルではどのくらいの長さかな?」と考えてましょう。倍数の表現を使う際に「time」という表現が出てくることも、この機会にぜひ覚えてみてください。そして、時刻の表し方が日本語と英語で真逆になることがある!というのはちょっと面白い発見でしたね。
英語を通じて、意外な算数の面白さを発見できましたか?この記事で興味を持った方は、これまでのmath × Englishコラボ談義もぜひチェックしてみてください!
参考資料
(1) https://www.merriam-webster.com/dictionary/12%20p.m.
(2) https://www.nao.ac.jp/faq/a0401.html
(3) https://www.merriam-webster.com/dictionary/12%20a.m.
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